白和
【しらわ】

旧国名:薩摩
古くは白羽(しらは)・白波(しらは)とも書いた。川内(せんだい)川下流南岸に位置する。地名の由来は,当地に鎮座する白羽火雷神社の社名による。貞観2年白羽火雷神に従五位下より従五位上を贈られている。同じ神階が川内地方では宮里の志那尾神に贈られており,同年神階を贈られた薩摩の神社はこのほかに頴娃(えい)の牧聞神社,出水(いずみ)の加志久里神社,伊集院の智加尾神社,鹿児島の伊邇敷神社がある。なお,現在の白羽火雷神社は平佐町大明神にある。祭神は大山咋命とされている。白羽については,昔中国で矢尻に白い羽毛をつけて射たといい,矢そのものを白羽(はくう)とも呼んだという。故に白羽火雷神とは矢火雷すなわち矢に化けた火雷神という説がある(山城国風土記逸文)。なお火雷神は雨乞いの神とも,海上航海の守神ともいわれている。農耕と川内川舟行の神としてこの地の先人が祀った神とみてよかろう。
【白羽(中世)】 鎌倉期から見える地名。
【白和町(近代)】 明治10年代~22年の町名。
【白和町(近代)】 昭和15年~現在の川内市の町名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7237886 |





