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太平橋
【たいへいばし】


川内(せんだい)市にあり,川内川に架かる橋。市内の向田と大小路を結ぶ。全長230m・幅21.5m。昭和54年架橋。逆S字型橋。川内川は古来舟運の便がよく,物資の輸送が盛んであった。同河川と国道3号の交わるところに架けられたのが当橋である。上下線それぞれ2車線で,両側に幅3mの歩道がある。橋の交通はきわめて円滑で,市はもとより南九州の経済・文化の発達に大きく寄与している。現在の橋は6代目である。明治8年完成の初代の橋から3代目の橋までは,いずれも木造で,火災や洪水などで消失した。4代目の橋は,明治33年に完成し,全長207m・幅8.2mの近代的な橋であった。これはロンドン橋架橋予定のものを,そのまま英国から購入したもので,アーチ型吊橋の大鉄橋であった。当時非常に珍しく,県内各地から見物人が絶えなかったという。5代目は昭和26年架橋され,鉄筋コンクリートで,全長224m・幅11mであった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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