高尾野ダム
【たかおのだむ】

出水(いずみ)郡高尾野町の南部，中之屋敷にある洪水調節の防災ダム。県北部の高尾野川につくられた重力式コンクリートダムで，堤高35m・総貯水量80万m(^3)・有効貯水量75万m(^3)。県営事業で総工費４億8,500万円をかけ，４年４か月の歳月を経て，昭和41年３月完成した。高尾野川は紫尾山系に源を発し，高尾野町をほぼ南北に貫流して八代海に注ぐが，河川改修がなされずこれまで多大の被害を与えてきた。当ダムの完成により，ダム下流域の大久保・紫引・下水流の農地保全などに役立っている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7238091