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谷山筋
【たにやますじ】


鹿児島藩においては街道のことを筋(すじ)と称した。鹿児島から谷山―喜入(きいれ)―今和泉―指宿(いぶすき)―山川―頴娃(えい)―知覧―川辺―山田―鹿籠(かご)―坊泊(ぼうどまり)―久志秋目―加世田―阿多―田布施―伊作―永吉―吉利―日置の19か郷を連絡するものであった。鹿児島藩の筋には,領外に通ずるもの,家老の書付などを送達する大宿次の経路,および通常の諸令達・廻文等の時の経路があった。当筋は諸令達・廻文による時の経路であった。各所に宿場があり,書状・廻文の送達には宿次夫を出し,奉公人に対しては例規により送人馬を出した。宿次夫・送人馬は百姓の夫役により,飯米は郡方から出た。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7238209