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天保山大橋
【てんぽさんおおはし】


鹿児島市にあり,甲突川の河口付近に架かる橋。国道225号が通過。橋名は所在地域の名称にちなむ。全長136m・幅25mの近代的な鉄筋コンクリート橋。昭和42年架設。甲突川には江戸末期に西田橋をはじめ,いわゆる甲突川五橋が架けられた。市内の甲突川以南の地域は,明治末ごろから急速に発展をはじめ,学校等の移転あるいは新設されるものが多くなった。そのため同河川の渡河は五橋だけでは不十分となり,架橋が盛んとなったが,昭和10年までは,武之橋から下流には橋はまだ1つもなかった。ところが武之橋下流地域の天保山は人口が増える一方で,昭和9年には独立して天保山町となり,また国道225号も町内を通ることとなり,全長112m・幅13.5mの旧天保山橋ができた。しかし,第2次大戦後国道225号は交通が激しくなり,旧天保山橋ではその機能を十分に果たし得なくなったので,昭和42年その下流部に,国道225号を拡幅するとともに,新たに天保山大橋をつくった。当橋は市内における最も大きな橋で,国道225号に架かる橋として,その機能を十分に果たしている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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