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波見
【はみ】


旧国名:大隅

肝属(きもつき)川左岸,東は志布志湾に面する。北部肝属川流域の沖積平野を除き,大部分は山地で国見山地の東端をなす。文政7年の「高山名勝誌」によれば,波見村は「上古ハ野崎村ノ内ニテ何ツノ時代ニ当村ノ方限別ニ波見村ト分レ立シ事不詳,宝永ノ初比ナラム」とある。肝付氏系譜では兼広(左兵衛尉号野崎)に兼賢(左近次郎)・兼任(左衛門尉号波見)の2子があり,兼任が波見を名字としている(喜入肝付家文書)。また,永仁6年3月20日付の伴兼石譲状に「ゆつりわたす肝付郡東方内元和与内浜田伍反事,右件田者,兼石おいまついぬ(諸犬丸・波見兼任)にゆつりわたすところなり」とあり(肝付統譜・波見氏文書),鎌倉末期には波見氏の分派をみたと推定される。兼石譲状に見える浜田5反は,地内住吉神社南方一帯に比定され,同地からは貝殻・土器破片が出土,往昔の海浜の一角で居住地帯であったと推定できる。
羽見村(中世)】 南北朝期~戦国期に見える村名。
波見村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
波見(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7238788