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宮之城線
【みやのじょうせん】


川内(せんだい)市川内駅から大口市薩摩大口駅に至る国鉄路線。鹿児島本線と山野線を結ぶ。全長66.1km。大正13年10月川内駅~樋脇駅間が開通し,全線開通は昭和12年12月である。駅数20。年間輸送人員173万人,うち定期客116万3,000人,普通客56万7,000人,年間貨物輸送量1万1,000t。川内川に沿って水田地帯を走る。川内から4つ目の樋脇には市比野温泉があり,古くから湯治客や保養客でにぎわう。近くには旧期火山の藺牟田(いむた)湖がある。ここには国天然記念物に指定されている泥炭形成植物群落など学術上貴重なものがあり,豊富な温泉と自然景観のすばらしさは観光資源としても有望である。全区間,直通は1日上り4本,下り7本の普通列車だけである。人口の多い町もなく,通勤・通学客の利用もそれほど多くない。他のローカル線と同じく赤字路線のため廃止の対象となっているが,沿線の市町村にとっては重要で,廃止反対の住民運動が起こっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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