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吉田筋
【よしだすじ】


鹿児島藩においては,街道のことを筋(すじ)と称した。鹿児島から吉田―蒲生―山田―溝辺―永野金山―横川―栗野―吉松―馬関田―加久藤―飯野―小林―須木―高原―高崎―野尻―綾―高岡―倉岡―穆佐(むかさ)の20か郷を連絡するものであった。鹿児島藩の筋には,領外に通ずるもの,家老書付等を送達する大宿次の経路,および通常の諸令達・廻文による時の経路があった。吉田筋は諸令達・廻文による時の経路であった。各所に宿場があり,書状・廻文の送達には宿次夫を出し,奉公人に対しては例規によって送人馬を出した。宿次夫・送人馬は百姓の夫役により,飯米は郡方から出た。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7239490