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赤田
【あかた】


旧国名:琉球

方言でもアカタという。沖縄本島,首里台地にある首里城と東端部の弁ケ嶽の間に位置する。この一帯は標高115m前後の平原で,古くから赤田・崎山・鳥小堀の3か村があって,これを首里三箇と称し,首里の中でも特色のある地域であった。赤田は,崎山と鳥小堀の中間にあり,首里城の南東端にある継世門の前面に位置した。水が豊富で居住条件に恵まれていたので,首里城築城とともに,早くから人々が住んだ地域である。首里古地図には,この地域に田が点在した様が描かれており,今日でもメーンター(前の田)と呼ばれる小地名が残り,田があったことを物語っている。はじめ首里城の南大門であった美福門は俗にアカタウジョウ(赤田御門)と呼ばれた。尚清王代(1527~55)城郭を拡張して美福門外に新たに設けられた継世門も,南面して赤田に開いているので,赤田御門と呼ばれる。「おもろさうし」巻5-10,No.221は,赤田御門開設について謡っている。首里城から四方へ放射状にのびた往昔の官道のうちで最も古い3筋の道の1つが,赤田御門から赤田村を通って東海岸の与那原(よなばる)方面へのびていた。16世紀はじめ尚真王は奄美(鹿児島県)を含む全琉球のノロを3つの地域に分けて支配し,最高女神官の聞得大君の下にそれぞれの地域のノロを支配する3つの殿内を首里の各平等に置いた。その1つである首里殿内が赤田村に置かれ,明治末期まで続いた。
赤田村(近世)】 王府時代~明治29年の村名。
赤田(近代)】 明治29年~大正3年の首里区の字名。
赤田町(近代)】 大正3年~現在の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7239583