安波茶
【あはちゃ】

旧国名:琉球
方言でもアハチャという。沖縄本島中部,浦添(うらそえ)城跡の西に位置する。地内を流れる小湾川上流の河原はアバチガーラ・アブチガーラと呼ばれ,永楽3年(1405)の尚巴志による浦添城攻略か,慶長14年の島津侵入の時,戦乱で死んだ人の血で川があふれたことによる命名という。または大雨で川があふれやすいからともいう。アバチガーラが当地の地名の由来ともいわれるが,未詳。16世紀の安波茶按司に,向姓2世朝孝がいる(向姓大宗家譜/那覇市史資料1‐7)。古老の伝承によれば,かつて仲間村のうちであったが,親安波茶家の先祖が安波茶原を碁盤目状の宅地に割り,新たに作った集落といわれるが,時代は未詳。
【安波茶村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
【安波茶(近代)】 明治41年~現在の字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7239672 |





