100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

雨乞御嶽
【あまごいうたき】


那覇(なは)市首里崎山町1丁目にある御嶽。市史跡。首里台地のほぼ東端,クロツグの密生する丘(標高132.9m)上に位置する。周囲は低い石垣で丸く囲み,北向きに入口がある。神名は天通ルアマオレツカサノ御イベ(由来記)。御嶽名は大旱の時,国王の行幸があり,三平等(みひら)の大あむしられと首里根神あむしられが崇べて雨を祈ったことにちなむ(同前)。康煕22年(1683)来琉の冊封使汪楫は,「閣下に土一丘あり。形覆盂の如し。是れ雩壇たり」と記している(使琉球雑録)。古くは付近に墓所が多かったらしく,雍正6年(1728)に雨乞御嶽の下の墳墓を他所に移している(球陽尚敬王16年条)。第2次大戦で破壊されたが,その後修復された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7239681