伊江
【いえ】

旧国名:琉球

沖縄本島北部の本部(もとぶ)半島北西，東シナ海に位置する伊江島全島を占める。「おもろさうし」に「いへ」「いゑ」と見える。伝承によると，伊江島の最初の集落は，城(ぐすく)山の北にあった。時代は未詳だが，城山の南に移ってジョーグチ（門口）村と称し，肥沃な旧地は農耕地とした。その後，集落は城山を中心に広がり，戸数６戸程の小集落を所々に形成した。これらの小集落が発展し，やがてほぼ中央に位置する島中地を境に東西に分けて，東江(あがりえ)村・西江(いりえ)村が成立した。
【伊江島(近世)】　王府時代～明治41年の広域地名。
【伊江村(近代)】　明治41年～現在の国頭郡の自治体名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7239732