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硫黄鳥島
【いおうとりしま】


旧国名:琉球

徳之島(鹿児島県)の西方65km,久米島から約200km北東の東シナ海上に位置する。霧島火山帯に属し,沖縄で唯一の活火山島。南北3km・東西1km,面積2.17km(^2)・周囲7.3kmの,北西から東南に横たわる細長い小島。北に噴煙をあげるトリノトコヤギーノ山と硫黄岳がそびえ,南端に前岳がある。全島熔岩や火砕岩からなり,海岸は切り立った海崖で,船が接岸できる港はない。噴気から昇華した硫黄が採掘される。航海者にとって好目標になったらしく,「バジル・ホール探検記」にサルファー島(Sulphur Island)と見え,「常に白煙を吐き,火口の風下にはいつも硫黄の強い臭気が漂っている」とある。バーニーの海図にはルンホアンシャン(Lunhoangchan)と見え,ゴーヴィルの「琉球覚書」では硫黄山(Montagne de soufre)ともある。
硫黄鳥島(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
硫黄鳥島(近代)】 明治41年~現在の具志川村の字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7239741