伊是名
【いぜな】

旧国名:琉球
方言ではイヂィナという。伊是名島の南部に位置する。屋那覇(やなは)島を含む。沖縄考古編年前Ⅳ期の伊是名貝塚・竜神洞遺跡,後期の陸ギタラ貝塚がある。伝承によれば,伊是名集落は中国製陶磁器などの出土した伊是名古島遺跡の地から,現在地北方の小高い上村の地に移り住み,当時はソウジカー・ツーヤカーなどの井泉を用いたという。現在も正月・9月にカーオガミ(井泉拝み)が行われる(伊是名村誌)。県史跡である伊是名城跡のふもとには,伊是名玉御殿(県文化財・県史跡)がある。地内には,尚円王(1470~76在位)の姉の真世仁金を祖とする伊是名御殿がある。真世仁金は伊平屋(いへや)の神事を司るあむがなしの初代である。ここには国重要文化財の銘苅家住宅がある。
【伊是名島(近世)】 王府時代の広域地名。
【伊是名村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
【伊是名村(近代)】 昭和14年~現在の島尻郡の自治体名。
【伊是名(近代)】 明治41年~現在の字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7239800 |





