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糸満
【いとまん】


旧国名:琉球

方言ではイチマンという。沖縄本島南部,報得(むくえ)川流域に位置する。西は東シナ海に面し,南に潟原の低地帯が広がる。地名は,白銀堂近くのシリーンカーという湧泉から,イーチュー(絹)やマン(繭)が出たことにちなむという口碑がある。伊波普猷は,「由来記」に見える伊平屋島屋那覇折目の祝詞の中にある「サキノ御タケ……イトマンノ御タケ」からサキとイトマンが同義語であるとし(沖縄考),さらに「多分イトは岬の義で,マンは磯若しくは干瀬の義であろう」という(日本文化の南漸)。地内を取り囲むようにして走るタカザキヤマの丘陵と,黄金森―天願山―山巓毛を結ぶ丘陵からは陶磁器が採集できる。糸満は七腹に始まり,やがて十三腹に増え,現在民俗行事に参加するハラジュー(腹中)は40を数える。
糸満村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
糸満町(近代)】 明治41年~昭和46年の島尻郡の自治体名。
糸満市(近代)】 昭和46年~現在の自治体名。
糸満(近代)】 昭和36年~現在の字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7239818