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宇茂佐御嶽
【うむさうたき】


名護市宇茂佐にある御嶽。地元ではウンサウタキという。「由来記」にアヲヤマノ嶽と見える。宇茂佐の北西部,集落背後の小高い丘の上に位置し,現在の祠は昭和52年にコンクリート造りに建て替えられた。周囲にはリュウキュウマツ林とイジュ・フトモモ・ヒメユズリハ・タブノキ・クスノハカエデ・クロキ・ゴンズイなどの樹木と植栽されたソウシジュ・モクマオウがよく生育している。かつては春は豊作豊漁を祈願し,秋は感謝と予祝のために屋部ノロの司祭で行事を行っていた。宇茂佐御嶽は現在,南北2つの祠がある。宇茂佐集落が,御嶽の西を流れる屋部川の低地帯プルジマー(古島)にあった頃は北側の祠を拝んでいたが,村落が移動し南の祠を拝むようになったという。しかし第2次大戦後は北の祠にも旧暦3月の村御願に地元の根神が祈願するようになった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7239963