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大宜味御嶽
【おおぎみうたき】


大宜味村大宜味にある御嶽。大宜味ウガミ(御願所)ともいう。大宜味と大兼久両字の境界を流れる大兼久川を200m程さかのぼった所にある。「旧記」には,「海笠嶽(在大宜味邑。神名曰赤宇鳥司)」と記す。境内に縄を張り巡らし,海の方を向いた小祠である。大宜味と大兼久両字の御願所で,両字のカミンチュ(神人)や代表者が正月などに祈願している。粘板岩地帯のため立地条件には恵まれていないが,この御嶽には15~20mに伸びたビロウ約70本の群落が見られる。クバ(ビロウ)は沖縄では神が天界から降臨するための神木とする。植生にはビロウのほか,ヤンバルアワブキ・モクタチバナ・イスノキ・ホルトノキ・ハマビワ・ヤブニッケイ・ハゼノキなどもあり,これらの植物群落は,昭和49年県の天然記念物に指定された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240042