沖縄県護国神社
【おきなわけんごこくじんじゃ】

那覇(なは)市奥武山(おうのやま)町にある神社。昭和11年創建の招魂社を，同15年の皇紀2600年記念祝典の事業として護国神社とした。戦死者を合祀し，建設費は市町村・学校職員児童・官衙・会社・一般の寄付でなされ，６万5,000円で奥武山公園内に建てた。以後，戦争の必勝祈願，聖戦完遂の名目のため，学校や各種団体の集団参拝の対象となり，県民の戦意高揚に利用された（那覇市史２）。沖縄戦で神殿・拝殿ともに焼失したが，戦後再建された。現在，沖縄県民の戦没者，沖縄戦での各都道府県出身戦没者の合計17万5,957柱を合祀する。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7240110