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沖縄神社
【おきなわじんじゃ】


那覇(なは)市首里鳥堀町にある神社。旧県社。祭神は舜天王・尚円王・尚敬王・尚泰王で,源為朝を配祀する。明治43年,県民敬神の途を明らかにする趣旨で県社建設理由書を提出し,主祭神は琉球の国祖舜天王,脇座に舜天の父とされる源為朝と,廃藩置県時の尚泰王を申請した。明治天皇の崩御でこの問題は中止となり,大正3年改めて協議された。建設費は国税2分,全県民の戸数割8分で1,200円を予定した。翌4年祭神を尚泰王とし,琉球開闢の祖アマミキョ(阿摩弥姑)・シネリキョ(志仁礼久)の2柱を配し,首里区真和志町1丁目に建設することを内務省へ提出した。しかし祭神は不許可となった(琉球宗教史の研究)。大正13年祭神を源為朝・舜天王・尚泰王とするもとの案で許可され,首里城正殿を拝殿としてその奥に社殿を創設した。翌14年10月20日県社に列格(県史別巻)。昭和2年祭神に尚円王・尚敬王を加えたが,沖縄戦で消失した。戦後,現在地,弁ケ嶽の小嶽に移転した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240115