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【おく】


旧国名:琉球

方言ではウクという。「おもろさうし」にも「おく」と見える。沖縄本島最北部に位置する。集落は太平洋に注ぐ奥川河口左岸に立地し,鹿児島県与論島を望む。集落の三方は,ナンチムイ・メンパムイ・シーバームイという標高150m内外の山に囲まれる。集落内は,シーダー・スインダー・シユワリン・ウンターバルという小地名に分かれる。村落の入口にはイビサトヌシ(男神)を祀った拝所,東方の山手にはウガミングヮ(女神)を祀った拝所がある。村落北方50mの海岸砂丘上に,沖縄考古編年後期に属する奥貝塚があり,無文平底土器などが出土した。本島の北端にある当地は,古代の重要な航海路で同時に海の難所でもあった。奥間のウンジャミ(海神祭)のウムイの「タマガーラ買イニ大和旅」や,与那のウンジャミのウムイ「ヒドゥヌサチ」などに,辺戸(へど)と並んで奥の海の荒くて難所だったことが謡われている(クェーナ132・ウムイ308/歌謡大成I)。
奥村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
奥(近代)】 明治41年~現在の国頭村の字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240122