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城内豊見瀬御嶽
【ぐすくうちとみせうたき】


豊見城(とみぐすく)村豊見城にある御嶽。方言ではトゥミシウタキといい,地元ではティミシウタキという。「旧記」では単に豊見瀬嶽と見える。豊見城城内にあることから城内豊見瀬御嶽と呼称されるようになったと思われる。標高54.4mの琉球石灰岩台地の東端の崖上にあり,現在は豊見城城跡公園内にあって社殿も整備されている。「由来記」によれば毎年旧暦5月4日,那覇(なは)・久米・泊の爬竜船3艘が,豊見城へ参り,その時に按司より豊見瀬の御イベ御前に,線香・花米9合・五水8合を供え,豊見城ノロがお崇べしたとあり,また,大旱魃のときにはホバナ嶽・ヒララス嶽およびこの城内豊見瀬御嶽において雨乞の祈願を行ったといわれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240459