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黒浜御嶽
【くろはまうたき】


伊良部(いらぶ)町佐和田にある御嶽。御嶽の由来は,昔,兄妹神が島立てと産子神となるためにこの地に降りたと伝え,いわば伊良部島の発祥地といわれる。旧暦6月の巳・酉の日を例祭日としている。子宝を恵む神,航海安全の神として,特に佐和田・長浜の住民の信仰が篤い。黒浜御嶽の植物群落は,昭和52年町天然記念物となる。植物群落は原生林の様相が見られるが,砂地のため植物の生育は悪い。ヤシ・ガジュマル・ユーナ(オオハマボウ)・モクタチバナ・モンパノキなどが生育する。御嶽の西に続く佐和田の浜は約700mの白浜が続き,遠浅の海岸には無数の岩が散在し,町は御嶽と海岸一帯を公園化し,町民のレクリエーション地帯に指定している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240519