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古宇利
【こうり】


旧国名:琉球

沖縄本島北部,本部(もとぶ)半島北方の古宇利島全島を占める。方言ではフィといい,海を越えた向こうの地の意。多くの遺跡が発見され,沖縄の人類発祥の地とする神話がある。この神話は,伊波普猷が「琉球の神話」に紹介しており(古琉球),アダムとイブの神話を想起させる。天然の良港運天港に面し,古くから奄美諸島(鹿児島県)をはじめ,他地域との交流があったと思われる。しかし盆を伏せたような地形のため水利には恵まれず,さらに海岸線は単調な岩石海岸で,泊地に恵まれなかったため,港としての発展にはみるべきものがない。孤島としてとどまったこの島には祭祀行事が現在でもよく残っており,民俗学的にも興味深いところである。沖縄考古編年前Ⅴ期の中原遺跡,前Ⅳ・Ⅴ期の古宇利原遺跡がある。
古宇利村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
古宇利(近代)】 明治41年~現在の今帰仁村の字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240551