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主要地方道石垣港伊原間線
【しゅようちほうどういしがきこういばるません】


石垣市南部の石垣港と北部の伊原間を結ぶ道路。県道79号ともいう。石垣市美崎町を起点に石垣島西海岸を北上し,屋良部半島基部で方向を東に転じ,さらに海岸沿いを東行して平久保半島基部の伊原間に至る。実延長41.0km。橋梁数25。主要地方道としての認定は昭和51年12月。石垣港から東海岸を北上する国道390号と起点・終点で接続し,この2路線が石垣島をほぼ一周しているため,一周線あるいは石垣島一周道路と通称される。一周道路の完成は昭和30年で,それ以前は,市街地の石垣四箇と石垣島北部とを結ぶ交通路は険しい山道や海浜を利用していた。昭和9年に四箇から屋良部半島基部の川平に至る石垣川平線(18.1km)が開通した。川平から桴海の富野地区までの6.4kmは市の予算で昭和24年に工事が始められたが,諸般の事情で中断された。同28年米民政府オグデン副長官が来島視察をした際,当時流通していたB円で100万円を寄付したため工事が再開され,同年12月に完成した。このためこの区間はオグデン道路とも呼ばれた。富野地区~伊原間間の19.2kmは琉球政府により昭和30年11月完成し,ようやく石垣島一周道路の開通をみた。しかし,たび重なる台風のために道路や橋は決壊し,幾度となく通行不能になった。昭和47年の復帰記念事業として幅員拡張(12m)や橋梁の架替えなどの改良工事と舗装工事が行われた。現在実延長のうち改良済33.3km(81.1%),舗装率100%。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240744