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主要地方道糸満与那原線
【しゅようちほうどういとまんよなばるせん】


糸満市と与那原町を結ぶ道路。県道77号ともいう。糸満市糸満を起点として照屋・与座を東へ走り,東風平(こちんだ)町志多伯(したはく)・東風平を経て,大里村に入る。大里村稲嶺・高平・仲間・古堅(ふるげん)を通過し,与那原町上与那原・与那原に至る。上与那原~与那原間は国道329号と重複する。総延長13.56km余・実延長13.26km。報得(むくえ)川・饒波(のは)川・国場川を横断し,橋梁7。大正2年全線開通,昭和46年アスファルト舗装が完了。第2次大戦前から沖縄本島南部の島尻郡中央部の東西横断道路として重要視され,郡内中央部・南部から東海岸に出る最短・主要路線である。糸満市街地と郊外農村,与那原の商店街と郊外農村をそれぞれ結ぶ幹線道路でもある。糸満~与那原間には昭和24年に昭和バスの運行があり,その後,同28年からは沖縄バスの糸満与那原線(東風平経由)が午前6時から午後9時まで運行している。糸満市と西原町に製糖工場があり,製糖期にはサトウキビを満載した大型トラックの往来が見られる。戦前,糸満・与那原はともに港町としての機能があり,沖縄本島北部や周辺離島から,海産物・薪炭・材木などが運び込まれ,また近郊農村からは農産物などが運ばれて,商品取引の中心地となっていた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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