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主要地方道那覇具志頭線
【しゅようちほうどうなはぐしかみせん】


那覇市と具志頭村を結ぶ道路。県道76号ともいう。那覇市国場を起点として,南風原(はえばる)町津嘉山を南へ走り,東風平(こちんだ)町東部を縦貫して具志頭村具志頭(ぐしちやん)に至る。実延長9.9km。長堂川・饒波(のは)川・報得(むくえ)川を渡り,橋梁数9。沖縄本島南部,島尻郡中央部を縦貫する主要幹線道路で,明治41年12月に竣工し,昭和43年には全線アスファルト舗装が完了している。朝夕の通勤時には,国道329号と直交する国場交差点以南で交通渋滞を起こしている。那覇市と島尻郡中央部を結ぶ路線バスの主要コースにもなっており,富里線(東風平経由)が午前6時から午後10時まで運行し,そのほかに糸満線(東風平経由)・糸満線(志多伯(したはく)経由)・富里線(船越経由)などがある。沿線に琉球製糖の製糖工場があり,製糖期には,サトウキビを満載した大型トラックが行き交う産業道路となる。早朝には近郊の農家が生産する野菜類・花卉などを那覇市へ出荷する車も多い。かつては具志頭から石材やみがき砂が特産品として輸送され,壺屋(那覇市)へは陶土が運ばれていた。また各村で生産される黒糖・米・野菜などの農産物が運ばれ,古くから那覇と沖縄本島南部を結ぶ重要な役割を果たしてきている。第2次大戦前には那覇~東風平間には乗合馬車の運行も見られた。近年国場~津嘉山間の沿線には飼料会社・事務機会社や自動車修理工場・販売所,飲食店などが進出し,街村形式の商店街を形成している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240753