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新里①
【しんざと】


旧国名:琉球

方言ではアラダティという。「あらざと」とも称した。宮古島の南海岸に位置する。集落の南,海岸から100~300mの地点に新里東元島遺跡・新里西元島遺跡がある。土器や陶磁器などが採集され,14,5世紀頃から近世にかけての遺跡と推定される。村史跡の御船の親お嶽があり,次のような伝承がある。昔,あせら屋(屋号)に御船の親という人がおり,沖縄本島へ船頭として行き,帰帆の途中逆風にあい南のあふら島というところへ漂着して殺された。同乗の野崎村のマサリャは,島の女と夫婦になり,女の計らいで脱出できた。御船の親の妻ブナコイは,夫が殺されたことを聞いて嘆き暮らし,「御船の親があやご」という歌を作り,畑へ出るたびに謡っていた。やがて,砂川(うるか)村の戸佐と再婚したが,アヤゴを謡うことをやめなかったため,戸佐の嫉妬にあい殺されたという(宮古嶋記事仕次/平良市史3)。「御船の親があやご」は,現在でも豊年祭などで謡われる。なお,御船の親お嶽は御船の親のミャーカ(巨石墓)といわれ,伝承によれば,野崎村のマサリャがあふら島を脱出する際,御船の親の頭蓋骨を持ち帰り,村人はこの地にミャーカを造営し葬ったと伝える。ミャーカは約500年程前のものと推定されている。また,集落の南方にはあぱなきミャーカと称される巨石墓群があり,御船の親ミャーカよりも古いと考えられている。
新里村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
新里(近代)】 明治41年~現在の字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240812