勢治荒御嶽
【せじあらうたき】

那覇(なは)市泉崎１丁目にあった御嶽。方言ではシジアラウタキといい，ウガンと通称する。創建について詳しい記録はない。伝承では慶長14年の島津侵入のとき，一帯は激戦地となり，その時の戦死者を葬り，祀ったという。約600m(^2)の敷地で，デイゴの大木が茂るなかに，高さ１ｍ・長さ２ｍ位の自然石灰岩が数個横たわる。中央の石の手前に香炉が２個あり，住民の祈願所であったが，第２次大戦で破壊された。現在の開南小学校南側校舎付近に当たる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7240849