瀬名波
【せなは】

旧国名:琉球
方言ではシナファという。沖縄本島中部の西海岸,残波(ざんぱ)岬東側の台地上に位置する。台地上に立地する集落内には,いたるところに石灰岩が露出し,カルスト地形を呈し,文字通りシ(岩石の方言)の集落である。崖下にはリーフが発達し,昔から好漁場とされてきた。漁場をナバ(魚場)というが,地名はシとナバによるかもしれない。崖下から不断に真水を湧出するシナファガー(瀬名波井)があり,これが唯一の飲料水であった。台地上の集落からここへ降りる急な坂を「おもろさうし」巻15-72,No.1123では,「せなはかわひらに せなはいしよひらに」と謡っている。「ひら」は坂のことで,現在でもこの一帯をカービラと呼び川平の字をあてている。
【瀬名波村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
【瀬名波(近代)】 明治41年~現在の字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7240862 |





