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津野瀬御嶽
【つのぜうたき】


下地(しもじ)町洲鎌にある御嶽。方言ではツヌジウタキという。海岸にある赤崎御嶽の遥拝所である。赤崎御嶽については,「御嶽由来記」に「男神大世主豊見屋と唱,諸願ニ付下地辺之四ケ村崇敬仕候事」と記載されている(平良市史3)。大世主とは,五穀豊穣の神のことである。津野瀬御嶽では,旧暦6・8・10月の甲午の日に例祭が行われ,宮古地方各地から参詣人がつめかけてにぎわいを見せる。旧暦11月には,ツカサたちが吉日を選定して「籠り」を行い,初日は赤崎御嶽,2日目からは津野瀬御嶽で7日7晩こもって祈願する。近年下地神社とも呼称されるようになった。御嶽はツノヂお嶽として町民俗文化財に指定されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7241049