天仁屋
【てにや】

旧国名:琉球
方言ではティンナという。沖縄本島北部東海岸に位置し,太平洋に面する。西部は国頭(くにがみ)山地の鞍部で,分水嶺としては例外的に低く,標高100mにすぎない。ほぼ全域が標高60m以下の段丘からなり,これを刻んで,天仁屋川・有津(あつつ)川が東流する。河口には小沖積原があるが,入江の発達は見られない。天仁屋は4つの集落からなる。天仁屋川河口近くの左岸台地(標高30ないし60m)には本集落天仁屋が,碁盤目状の地割をなして立地する。その北東の丘陵上の平坦地に大道原の小集落が立地し,西の天仁屋川上流の底仁屋原・前原の緩やかな丘陵地一帯に住居が散在する。北の有津川河口の低地にも有津集落が立地している。有津川河口左岸の砂丘に沖縄考古編年前Ⅳ期の有津貝塚があり,荻堂式などの土器が出土する。また,天仁屋の神アシャギの広場にある天仁屋原遺跡からはグスク時代の土器片や中国製の青磁や染付のほか,近世から近代の沖縄製陶器が採集される。
【天仁屋村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
【天仁屋(近代)】 明治41年~現在の字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7241069 |





