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仲尾
【なかお】


旧国名:琉球

沖縄本島北部の本部(もとぶ)半島基部に位置し,羽地内海に面する。大部分が丘陵地で,集落は丘陵麓の海岸低地に立地。方言ではナコー,あるいはノホー・ヌホーといい,別名カンティナーともいう。地名の由来について,ノホウ・ヌホウには野生・奴生をあて,安らかな地,作物がよく育つ地の意という(かんてな誌)。カンティナーには勘手納をあてるのが一般的だが,勘定納もあり,「球陽」には寒汀那と見える。勘手納の地名は,自然堤防のように海岸に連なった高地のある場所とも(同前),王府時代仲尾に定物蔵を設置し,羽地間切の上納米を勘定したことによるともいう(羽地村誌)。仲尾の古島は,丘陵上の仲間原で,同地には,ノロ殿内・神アシャギ・根神屋・大屋子屋の拝所が並んでいる。拝所の南の丘陵地に仲尾古村遺跡があり,サトウキビ畑にかわっているが,ヌルガー・ニガミガー・ウペーフガーの拝泉が残り,近世の古我知(こがち)焼の陶器や青磁・染付・土器・白磁などが出土する。グスク時代の終末頃から,丘陵の南斜面に住みつき,谷間の迫田を耕作して生活を立てたが,勘手納港の発展とともに海岸に移り住んだのではないかという(名護市の遺跡)。勘手納港は,永楽14年(1416)尚巴志が,北山王攀安知を討つにあたって国頭(くにがみ)地方の諸按司を集めた場所という(球陽尚思紹王11年条)。
仲尾村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
仲尾(近代)】 明治41年~現在の字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7241194