長間
【ながま】

旧国名:琉球
方言でもナガマという。宮古島東部に位置し,北は海に面する。北東部の海岸には,標高60mないし100mの小丘陵が点在し,断崖をなして海に迫る。集落は,2列の石灰岩堤の丘陵の南西,緩やかな斜面に立地する。島尻層の不透水層が浅いので,湧泉や低湿地の多い肥沃な地域である。海岸沿いにはリーフの発達が見られ,数km沖には城アカと呼ばれる巨大な裾礁があり,魚介類も豊富である。丘陵背後の低湿地には,長間底遺跡があり,恵まれた自然環境を生かして,早くから人間が住んでいたようである。長間底遺跡は,八重山考古編年第Ⅰ期に相当する無土器文化の遺跡で,石斧や貝斧・ボイリングストーンなどが出土している。この遺跡は,宮古島唯一の先史時代の遺跡で,従来13~14世紀頃までしか知られていなかった宮古の歴史を大きくさかのぼらせた。東隣のクマザ貝塚も,立地条件などから見て同種の遺跡と考えられている。ほかに,山川遺物散布地・ムトゥ御嶽遺物散布地・クマザ上方台地遺跡が確認されているが未発掘である。北部は長北と呼ばれ,4つの小字からなっている。そのうちの1つの与那浜が,城辺に伝わる,豊穣祈願のために神々を崇べていく「粟穂祭りの皿ぴゃースあーぐ」の中に見える(ピャーシ13/歌謡大成Ⅲ)。
【長間村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
【長間(近代)】 明治41年~現在の字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7241262 |





