100辞書・辞典一括検索

JLogos

9

比屋地御嶽
【ひやちうたき】


伊良部(いらぶ)町池間添,牧山の西麓にある御嶽。方言ではピャーズィウタキといい,マキヌウタキ・コンマブキャー御嶽ともいう。御嶽の神は,「御嶽由来記」では,伊良部島と宮古島の間を往来する船を襲う大鱶を退治した豊見氏親(鱶主)と見える(平良市史3)。「雍正旧記」では,神代に久米島から渡来した兄弟神のうち,弟神である「あからともかね」が祭神といい,兄神が石垣島於茂登(おもと)岳の神になったため,宮古・八重山の両地方は古くから通交があるといわれる(同前)。「あからともかね」は,伊良部島に農法・農具を伝えたとされ,島の守護神として現在でも伊良部町民の崇拝が篤い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7241541