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前川
【まえかわ】


旧国名:琉球

方言ではメーガーという。沖縄本島南部,太平洋に注ぐ雄樋川中流左岸に位置する。標高120~150mほどの島尻層の泥岩や砂岩からなる小起伏丘陵の南斜面に立地し,その前面に玉泉洞(鍾乳洞)がある。当地は糸数城跡南麓に識名村の住人が移住したところといわれ,地名も識名村の地頭前川親方にちなむという。小字知念原が示すように,チナー(きなわ),すなわち焼畑地帯で,雄樋川対岸の具志頭(ぐしちやん)間切新城(あらぐすく)村などからの出作りもあったらしい。旧暦5月の稲穂祭の時に,稲の豊穣を予祝して謡われるウムイ「稲穂祭之時,糸数・屋嘉部両巫唄」にも,マキョ名として「知念」が見えている(ウムイ36/歌謡大成Ⅰ)。沖縄考古編年前Ⅱ期の宇和川原半洞穴遺跡がある。
前川村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
前川(近代)】 明治41年~現在の玉城村の字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7241686