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三離御嶽
【みちゃーりおん】


竹富(たけとみ)町古見(こみ)にある御嶽。前良(まいら)川の河口右岸に位置する。西表(いりおもて)島西部から南東部に通じる県道白浜南風見線沿いに鳥居がたち,その後方にアシャギと呼ばれる拝殿がある。拝殿の後方を前良川に向かって進んだところにイビと呼ばれる聖地がある。この御嶽の神名はフナラ御嶽,イビ名はマイヒキヒウモイである。御嶽境内はサキシマスオウノキ・クバ(ビロウ)・サガリバナ・オオハマボウ・ヒルギなどが群生する原生林に覆われている。特にサキシマスオウノキ群落は他に類がなく,国天然記念物に指定されている。この御嶽には世持神に関する伝説がある。旧暦6月のプールィ(豊年祭)にはアカマタ・クロマタの神事が催され,豊穣予祝の祈願を行っている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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