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沖館(近代)


 明治22年~現在の大字名。はじめ竹館村,昭和30年からは平賀町の大字。明治24年の戸数121・人口570,廏45,学校1(微発物件一覧)。沖館小学校ははじめ唐竹小学校と称したが,明治25年に唐竹学区を分離して改称,同34年には広船学区をも分離独立させ,大正15年に唐竹館小学校となる。校舎所在地は当初から沖館字永田。明治中期からリンゴの山地(傾斜地)栽培が盛んになり,字宮崎・永田・比山館・沢田などに広まった。水田も広く,昭和48年に六羽川土地改良区の県営圃場整備事業地域として,区画整理を実施した。大正11年に明治初年の神仏分離により廃堂になった津軽三十三観音第29番札所の沖館観音堂を,沖館神明宮境内に再興。昭和43年には,当神明宮に管理される円空作の菩薩坐像(江戸期)が県重宝に指定された。同50年に字比山館から平安期の集落遺跡が発見され,鳥海山遺跡と命名された。また縄文早期~晩期の土器類も出土している。同54年に東北自動車道が字比山館・宮崎・長田の山地を斜断して開通し,比山館には津軽サービスエリアが設置された。同56年に特別養護老人ホーム緑青園が字和田に開設。世帯数・人口は,大正15年158・925,昭和6年167・1,034,同12年178・1,087,同30年217・1,359,同40年238・1,240,同50年236・1,072。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7250463