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酒田市(近代)


 昭和8年~現在の自治体名。酒田町に市制施行して成立。町制時の62町(ただし丁目は含まず)を継承。市役所を本町7丁目に設置。昭和12年酒田港築港の際の埋立地である大浜地区が工業地帯に変貌。同16年隣接する西荒瀬村大字高砂,酒田駅周辺の同村大字酒井新田,中平田村大字浜田および西平田村を編入,新たに東中ノ口町を起立し,1町6大字を加える。同25年日本海上の離島飛島村を編入,大字飛島を加える。飛島村の各大字は大字飛島の小字となる。昭和29年飽海郡西荒瀬村・南遊佐村・本楯村・上田村・北平田村・東平田村・中平田村,東田川郡新堀村・広野村,西田川郡袖浦村を編入し,67大字を加えて現行の市域を確定した。世帯・人口は昭和10年6,374・3万1,866,同25年1万1,215・5万4,291,同35年2万333・9万671,同50年2万6,442・9万7,723,同55年2万9,167・10万2,722。酒田港は昭和23年開港場に,同26年重要港湾に指定された。同44年貨物取扱量輸移入117万t余,輸移出18万t余,入港船舶数3,355隻に達したことにより(酒田市の統計),同45年,高砂・宮海地区に新たに5万t規模の酒田北港建設に着手(日本海のみなと)。同時に北港後背地に工業用地を造成し火力発電所・アルミ工業が稼動。昭和54年輸移出入貨物取扱量酒田本港194万t,酒田北港198万t(広報さかた)。同51年中町2丁目から出火,市の中心部である中町1丁目・二番町・一番町・新井田町の1,774棟,22.5haを焼失,被害額405億円(酒田大火記録とその復興のあゆみ)。昭和33年から現在まで土地改良事業・土地名称地番号変更・住居表示実施などにより61町が整理され,新たに63町を起立,同34年大字広野新田から起立した大字広野を加え,現在65町(ただし本項の町数には丁目を含まず)・75大字を数える。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7262969