100辞書・辞典一括検索

JLogos

48

中村郷(中世)


 戦国期から見える郷名。置賜郡下長井のうち。永正6年5月11日,伊達尚宗から湯村信濃にあてた証判の中に「従泉方替地,下長井中村郷内云々」とあるのが初見(正統世次考)。天文7年御段銭古帳(県史15上)では,本段銭高23貫750文。天文22年の采地下賜録(同前)によれば,郷内に所領を下賜された地頭領主は布施備後・我妻備中・守屋監物・大石長門・長ゑひけんである。このうち,我妻備中は棟役・田銭・諸公事を免除されていた。彼らの所領内には,「山さき在家・新やま在家・いちのつほ在家」などの在家のほかに孫九郎屋敷や「山の神社」などが見える。天正12年下長井段銭帳(同前)では,中村の庶子方として,1貫560文を上納している。また天正16年11月13日伊達政宗諸公事免許状写によると,布施備前が守護不入の特権を付与され,「鷹雑事并餌取口之事」が免許されている(政宗君治家記録引証記所収文書/県史15)。なお,地内の観音堂には「寛正七年〈大才丙戌〉二月初七日」の日付を有する扁額,「大永三年〈癸未〉閏三月十一日」の日付銘を有する木造賓頭盧座像などがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7263966