川曲村(近世)

　江戸期～明治22年の村名。田村郡のうち。はじめ白河藩領，寛保元年越後高田藩領，文化６年高田藩預り地，文政３年からは幕府領。村高は，古領高長で782石余，「天保郷帳」「旧高旧領」ともに787石余。宝暦10年の家数72軒・人数294（佐久間家文書）。庄屋は渡辺氏，矢部氏がつとめた。神社は愛宕神社・八雲神社。寺院は曹洞宗万亀山頊宣寺で，同寺には天文22年７名の僧によって書写された大般若経600巻が現存する。磐前【いわさき】県を経て明治９年福島県に所属。同20年の戸数72・人口422。明治12年田村郡に属し，同22年二瀬村の大字となる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7267110