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小林村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。会津郡のうち。古くは伊北郷に属した。はじめ会津領,寛永20年からは南山御蔵入領。和泉田組に属す。村高は,文禄3年の蒲生高目録で425石余,天明8年280石余(御案内手鑑/馬場家文書),「天保郷帳」「旧高旧領」でも280石余。小名に竹花【たけのはな】・仲田がある。年貢は天明8年免5.42(御案内手鑑/馬場家文書),天保9年米・金等分,免は田6.70・畑6.36(御手鑑/長谷部家文書)。天明8年の家数40軒,うち空家4軒,人数178(御案内手鑑/馬場家文書)。化政期の家数は,本村6軒・竹花6軒・仲田28軒(新編会津)。天保9年の家数41軒・人数205(御手鑑/長谷部家文書)。産物は「新編会津」に「秋伊南川からとった鱒を数条に割りて火上に瀑して作る味佳なり」とある鱒楚割がある。村の南東部に享徳2年松本典厩が逃れたという館跡がある(塔寺長帳)。村内に高札場があり,また,東部に和泉田組の米を納める米倉と天正年間中丸某が住んだ館跡があったと伝える(新編会津)。神社は仲田に日光神社,寺院は新義真言宗新福寺。若松県を経て明治9年福島県に所属。戸数・人口は明治8年44・187(若松県地誌資料),同20年40・190。明治12年南会津郡に属し,同22年小梁村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7267573