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古渡村(中世)


 南北朝期~室町期に見える村名。常陸国信太【しだ】荘のうち。応安年間頃と推定される年月日未詳の海夫注文に「ふつとの津〈した,一方小田知行分,一方吉原知行分〉」と見え,古渡津は小田・吉原両氏の支配下にあった(香取文書/千葉県史料)。応永18年9月6日の土岐秀成紛失状に「常陸国信太庄下条佐倉郷古渡之村円密院文書事,合田数肆段者,右去至徳三年丙寅二月廿五日,依類火之難令焼失云々」と見え,当村の円密院に4反の当知行分に対する紛失状が発給されている(円密院文書/県史料中世Ⅰ)。慶長2年3月12日の某置文にも「古渡円密寺常住物文書数,合弐拾有之」と見える(同前)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7276445