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屋板(近代)


 明治22年~昭和29年の横川村の大字名。明治24年の戸数45・人口349(男161・女188),水車場1,船1。同29年から横川村役場が置かれた。田畑が半々ぐらいの農業地帯で,明治45年横川村麦酒麦組合が設立され,原種配布,共同販売事業とともに,組合でゴールデンメロンの試作地を設置し栽培にのりだした。組合員は450名に達し,村内各地に組織をひろげた。昭和4年には横川村副業組合が設立され,叺製造の講習,製品の共同販売を開始し,同7年には養蚕実行組合・上屋板養豚組合が設立され,農業経営の改善への努力が盛んだった(横川村誌)。大正5~13年に横川村・雀宮村の耕地整理組合の第1区として,上横田と共同で75町余の耕地整理を実施,この間,大正7~8年に屋板耕地整理組合により20町余の耕地整理も実施され,水田二毛作地帯が拡大した(栃木県耕地事業一覧・県史近現代4)。畑地でのスイカ・ゴールデンメロン・野菜類の栽培が盛んで,市場への出荷のほか宇都宮市へ背負篭・リヤカーによって販売に出るものが多い。明治34年横川尋常小学校が上横田から移転。大正6年農業補習学校を併設,昭和3年横川公民学校に変更となり,青年訓練科も置いた。昭和6年の世帯89・人口594。昭和29年宇都宮市屋板町となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7281007