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野本村(近世)


 江戸期~明治5年の村名。比企郡のうち。古くは野本郷松山領に属したという。はじめ旗本渡辺氏の知行,元和8年幕府領,寛永2年旗本渡辺2氏の相給,元禄11年旗本黒田・大嶋・三間氏の相給,宝永2年旗本大嶋・神田・安藤・田中・山本・長見・鈴木・小野・渡辺9氏の相給,寛政7年幕府領,文政7年清水家領,安政2年幕府領,元治元年一部が旗本間宮氏の知行となる。検地は寛文11年。慶長8年8月の古凍田帳・古凍畑帳および元和2年~寛永21年の年貢割付状などが現存(根岸文書)。村高は「田園簿」1,968石余,うち田1,321石余・畑646石余,「元禄郷帳」2,569石余,「天保郷帳」2,697石余。村の規模は東西1里・南北20町余。化政期の家数270軒。用水は都幾川を利用。鎮守は八幡社。神社はほかに氷川社・十二天社など。氷川社は小名金谷の鎮守。曹洞宗無量寿寺は天正19年寺領10石の寄進を受けた。寺院はほかに曹洞宗清見寺・天台宗聖徳寺など。高札場は3か所。小名は金谷・曲輪・在家。明治5年上野本・下野本村に分村。




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「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7289476