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茅野村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。上総国望陀【もうだ】郡のうち。はじめ幕府領,寛文年間から久留里藩領,のち「上総国村高帳」「旧高旧領」でも変わらず。なお「旧高旧領」には善雄寺領15石が記載されている。村高は,文禄3年「石高覚帳」825石,「元禄郷帳」716石余,「天保郷帳」「旧高旧領」ともに786石余。「上総国村高帳」では家数91。「元禄郷帳」「天保郷帳」には当村枝郷として茅野七曲村の村名が見える。神社は日本武尊を祀る羽雄神社。尊は霜月26日より10日間で鹿野山の賊を討伐したと伝える。そのため当地方には,例年この10日間,武人と接しず身をつつしむ「みかわり」の習俗がある(房総志料)。寺院は真言宗善雄寺・医光寺・観音寺。明治6年千葉県に所属。同18年の反別287町余(上総国町村誌)。明治22年馬来田【まくた】村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7292938