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長谷村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。下総国匝瑳郡のうち。延宝年間「東金御鷹場旧記」および「各村級分」ではともに旗本大塚氏領,「旧高旧領」では幕府・旗本大塚氏の相給。村高は,「東金御鷹場旧記」「元禄郷帳」「天保郷帳」ともに380石,「旧高旧領」512石余。弘化2年の家数137(関東取締出役控帳/匝瑳郡誌)。当村は海岸線に面しており,貞享2年釜野の所有権をめぐり名主と漁民との争論があり,梟首1名・斬罪6名・村追放2名・禁獄47名を出した(長谷如来寺文書)。また,文政5年当村と吉崎村,神宮寺村との間に漁網の張合いで争論があった(旭市史)。明治8年千葉県に所属。神社は星宮神社・金比羅神社・三峰神社,寺院は天台宗如来寺(匝瑳郡誌)。明治22年共興村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7295479