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平方原新田(近世)


 江戸期~明治22年の村名。下総国葛飾郡のうち。享保15年小金牧の一部を平方村が村請開発した畑新田。小金領に属す。幕府領。村高は,「天保郷帳」「旧高旧領」ともに64石余。小金牧野付村であるため鳥獣による害がひどく,農業経営は困難を極めた。林畑経営が中心であったと考えられる。文化10年の人別書上によれば,15戸・88人が桐ケ谷村西円寺旦那,5戸・21人が同村円題寺旦那,1戸・6人が西深井村浄観寺旦那であった。安永年間の畑面積は21町8畝余,慶応2年には屋敷地4反1畝が記録される。明治6年千葉県に所属。同11年東葛飾郡に編入。明治22年新川村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7296163