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発作新田(近世)


 江戸期~明治7年頃の村名。下総国印旛【いんば】郡のうち。印西領・印西筋に属す。寛文11年江戸町人を中心とした請負により手賀沼の新田開発が始まるが,干拓は難航し,周辺部に当新田などが開発されただけに終わる。のち享保年間に幕府の年貢増徴策の一環として手賀沼の新田開発が行われ,同15年の新田検地により高請され成立。幕府領。村高は,「元禄郷帳」には見えず,「天保郷帳」「旧高旧領」ともに518石余。はじめ,開発請負主の1人である町人海野氏が名主をつとめている。手賀沼の悪水で連年水害をうけた地域で,悪水堀をめぐってしばしば下流の村々と対立した。明治6年千葉県に所属。明治7年頃発作村の一部となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7296512