王子村(近代)

　明治22～41年の北豊島郡の村名。明治22年，王子・豊島・上十条と堀之内【ほりのうち】（梶原【かじわら】堀之内）・船方【ふなかた】・下十条・滝野川の各一部の７か村が合併して成立。旧村名はそのまま大字となる。村役場は亀山神社下に設置。明治28年王子火薬製造所が創立。初代村長の熊谷源左衛門は石神井【しやくじい】用水や千川上水の水利権をめぐる紛争や工場誘致に活躍，その記念碑が音無橋【おとなしばし】公園内にある。同41年王子町となる。当時の人口１万7,793。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7298133