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稲毛郷(古代)


 平安末期に見える郷名。武蔵国橘樹【たちばな】郡稲毛本荘のうち。承安元年の武蔵国稲毛本荘検注目録の新田の除田に「神田一町二段〈稲毛郷鎮守両所六段〉」と見え,当郷には鎮守社が2つあり稲毛本荘の中心となっていたものと推定される(宮内庁書陵部所蔵中右記裏文書/県史資1‐古842)。当郷名は現在残っていないが,同検注目録に見える「春日新宮」は,稲毛荘の本所である藤原摂関家の1つ九条家の氏神を当郷に勧請したとも考えられ,その後身と推定される春日神社のあった川崎市中原区宮内付近に比定される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7302296